お金についてと お金を貸してくれと 言う人の話
あなたは知り合いから お金を貸してと 言われた事がありますか?
その時にお金を貸しましたか? 貸しませんでしたか?
僕は今は貸しません。
今のタクシー会社は、2社目ですが、前の会社にいた時の話です。
ほんの少し親しく話をした人から、朝に「おはようございます」とあいさつをした時に彼は「あ! ちょうど良かった、お金を貸して?」と言ってきたのです。
僕を都合の良いATMかと 思っているのでしょうか? 彼は誰とでも気楽に話をする
ちょうしの良い人間です。
僕はもちろんお金を貸しませんでした。
彼は団地に住んでいる 同じ会社の人の所に転がり込んで一緒に暮らしています。
タクシー会社では朝にアルコール検査をして 仕事にでますが、よくアルコール検査に引っかかって退社させられます。
彼は逆にそれを喜び帰りには すぐ近くのコンビニでビールを 買ってそれを飲みながら住んでいる団地に電車で帰ります。
彼を住まわせている人から「奴は、仕事はいい加減で給料はほとんどないし、家賃も食費もくれないから困っている」と愚痴を聞かされていました。
自己啓発を学ぶうえで毎日 楽しく過ごす事と 人に親切にする事は人生で大切だと思いますが 誰にでも親切にしては駄目です。
良く人を見抜かないと 人生をめちゃくちゃにされてしまいます。
あなたはどうですか? あなたの回りの人でそんな人はいませんか?
実を言うと僕の身内にもいるのですが あまり詳しく書けませんが本人は自分が利用されている事に気がつかないでいます。
人に簡単にお金を貸してくれという人の嗅覚は凄いです。
人の良さそうな親切な人を見つけると近づいていって自分の為に相手を利用しようとします。
こいつは駄目だと思うとすぐに他の人を探します。
彼は僕を人の良い人間だと 思いお金を借りよう思ったのでしょう。
最初は借りたお金を返すかもしれません。でもまた貸してといいます。
そういう人はよそからも借りていますから、取り立ての厳しいとこから返して、やさしい人から借りたお金を返すのは後回しにして、そのうちに他のタクシー会社に転職したりいなくなってしまいます。
どうせ貸すなら「これが一回限りね」とあげる気持ちで貸したほうがましです。
人に対してのやさしさとか親切とかについてですが、たとえ話として 釣りの話があります。
ある男の人が川で釣りをしていました。
横には釣った魚が沢山 置いてあります。
そこへ子供がきて「おじさん お母さんが病気で家で寝ているんだけど、食べ物に困っているので、そこにある魚を何匹かくれないかなぁ?」と聞きます。
おじさんはそんな事を無視して魚を釣って、餌をつけてをくりかえします。
あるていど時間が過ぎておじさんは魚の入ったカゴをもって立ち上がり帰ります。
釣り竿と餌はおいたままにしてです。
魚はあげないけど釣り方を教えたのです。
これが本当のやさしさではないでしょうか。
世の中 面倒くさい事はしたくない、魚をくれくれと言う人がいかに多いことか残念です。
類友の法則というのがあります。似たもの同士が集まります。ギャンブルの好きな人は 好きな同士で集まります。
タクシー会社の野球部の先輩で 同じ会社の人間の借金の連帯保証人になり その取り立ての厳しさから首をつって自殺をしてしまった人がいました。
親切な心でやった行動が自分の大切な人生を終わらせるようにもなります。
人を利用する人は悪いですが 利用される人にもハッキリと断る勇気がないと駄目です。
悪人に好かれていけないです。
ドロボーに好かれる おまわりさんはだったら困るではないですか
最後に少しだけ面白くて良い話をします。僕が若い頃に江戸川区の小岩のホストクラブにいた時です。
五木さんというホストの人です。本人は五木ひろしさんに似ているつもりで名前を五木と決めたのでしょう。
でも見た感じ ガッツ石松さん 具志堅用高さん 五木ひろしさんをたして3で割って小さくした感じです。それでもって清潔感が全くないのです。
だから先輩のホストの人は彼の事を「いつき」とは呼ばず「ゴキ ゴキ」と読んでいました。
ゴキですよ。ただでさえ指名がないのに「ゴキ」と呼ばれているホストを指名する女性なんているはずがないじゃないですか
ある正月の元旦の朝に五木さんから 僕に電話がかかってきました。
大晦日と正月はホストクラブは休みでした。「年末の給料がなかった。何も食べてないのでお金を貸してほしい」でした。僕も新人の頃であまりお金がなかったのですが、外にでて彼を待ちました。
はるか向こうから フラフラになりながら歩いてくる五木さんが見えました。
電車賃もないので歩いてきているのですが、頭の髪の毛は石川五右衛門のように燃え上がった状態です。
おそらく借りたお金で牛丼か何かを食べて帰ったのでしょう。
その後 何年か過ぎて僕は新宿の歌舞伎町のホストクラブで仕事をするのですが、五木さんが女性を連れて僕を指名して何度か遊びにきてくれました。
彼はホストをやめてソープランドの従業員として働いて そこの女の子と一緒にです。
『鶴の恩返し』でなくて『五木の恩返し』でした。
五木さんに貸したお金は500円でしたから、僕としては充分に 元はとったと思います。(笑)
人に親切にする事は大事ですが、ずるい人間もいるので気をつけたいですね。